形彫放電加工機
形彫放電加工機は、転写したい形状に加工した銅やグラファイト等を工具電極とし、加工材料と工具電極との間に生じる放電作用によって工具電極の形状を加工材料に転写する工作機械です。転写したい形状が銅やグラファイトに加工でき、放電を適切に制御することができれば様々な形状に加工することができます。形彫放電加工機には、切削加工では困難な深い溝部やコーナー部も加工が可能、切削加工では加工が難しい材料でも導電性があれば加工が可能、工具電極を回転させることでねじれた形状に加工が可能といった特徴があります。
加工フロー
1. 加工材料のセッティング・工具電極の設置
マシニングセンタと同様に加工材料の平坦度と平行度を出し、冶具で加工材料を固定します。工具電極を取り付ける部位の平坦度を計測し、工具電極を取り付けます。
2. 加工位置の決定
電極には位置計測機能があるので加工位置を加工材料の真ん中にする場合、加工材料の各辺を測定し、加工材料の真ん中の座標を測定します。
3. 加工開始
工具電極をセッティングし、加工を開始します。工具電極を回転させることでねじれた形状に加工することができます。