細穴放電加工機ABOUT

細穴放電加工機は加工用電極と加工材料間に発生する放電の作用により、小径の穴を加工することができる放電加工機です。加工用電極(パイプ電極)はΦ0.3から3.0mm程度で加工したい穴径に合わせた大きさの電極を用います。加工材料に加工液をかけながら加工材料と電極間に放電現象を発生させ、加工材料を溶融除去して穴を加工します。電極の材質は真鍮、銅、タングステンなどで、加工材料は導電性なら難加工材であっても加工可能です。切削加工では加工できない範囲の小径・深穴加工が可能なので、ワイヤー放電加工を行う際のスタート穴を開けるのにもよく使われます。

加工フロー

1. 加工材料のセッティング・加工位置の位置出し

マシニングセンタと同様に加工材料の平坦度と平行度を出し、冶具で加工材料を固定します。
パイプ電極には位置計測機能があり、加工材料の端にパイプ電極を接触させ、加工範囲内にある座標で加工位置の割り出しを行います。

2. 加工開始

加工位置の割り出しが終わったら加工を開始します。ワイヤー加工と同様に非接触で加工を行います。